【飛鳥Ⅱ 2016】国宝 松江城(1)[2日目-8]
※飛鳥Ⅱ 2016クルーズ記は、2016年10月8日~10日の時のものです。
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美しき庭園「出雲の國の箱庭・由志園」[2日目-7]のつづきです。
※私はお城マニアです。松江城に関する記事は長くなると思います。興味のない方はスルーしてください。
慶長12年(1607年)、堀江忠晴によって築城工事を開始。
慶長16年(1611年)、本丸・二の丸が完成した松江城。
平成24年(2012年)、2枚の祈祷札が発見されました。
祈祷札に記された墨書には、赤外線調査により、その大半が判読できました。
これにより、松江城は「国宝」に格上げとなりました。
祈祷札
慶長拾六年 辛亥 大山寺
奉転読大般若経六百部武運長久処
正月吉祥
意味
大般若経600部を転読申し上げ、部運長久を祈る
慶長16年 1月 大山寺
祈祷札
慶長十六暦 欽
奉読誦如意珠経長栄処
正月吉祥日 言
意味
如意珠経を読誦申し上げ、長く栄えることを祈る
慶長16年 1月
慶長11年に完成の彦根城、慶弔13年に完成の姫路城、慶長16年の松江城。慶長期の国宝三天守です。ここに熊本城の宇土櫓がゆくゆく仲間入りすることをひそかに願っています。私は・・・。
観光バスは「堀川遊覧船乗り場」の前に止め、私たちを降ろしてくれました。
国宝効果で遊覧船はかなりの待ち時間です。私も乗りたかったけど団体行動なのでこれは諦めました。
この内堀はぐるっと一周歩きたかったです。石垣もあれば土塁もあり、橋もあるのでじっくり防御についてみたかったです。
この先に小さく写っている橋が「北惣門橋」です。この橋は明治に石橋になったが、平成になり江戸時代の木橋に戻しました。
この石垣の中が、外曲輪です。ここらへんは防御の要になるところです。
遊覧船に乗り、内堀の石垣をじっくり見たかったなー。これは次回のお楽しみですね。
外曲輪(馬留 うまだまり)です。ここは本来何もないところです。この日はたまたまイベントをやっておりお店が出ていました。
ここは内枡形になっており、ここに入りこんだら、大手門や正面の石垣上の塀から狙い撃ちされますね。
大手門跡、大手門は櫓門になっており、全国で最大級を誇る規模だったそうです。
二の丸の建物は明治になり、すべて取り壊されました。どこのお城も明治になると壊されていきます。近代化を目指す明治政府にとって江戸時代の城は使い勝手も悪いし維持費もかかりやっかいなものでしたからね。
現在、二の丸のある建物は平成になってから復元されたものです。
階段左の建物は「太鼓櫓」、時を知らせる櫓です。
ちょっと離れて見ると、大手門の石垣の立派なこと。これは大きい門だったでしょうね。大手門と太鼓櫓、これがセットになり守りは鉄壁ですね。
つづく